2016年2月、緩和ケアの出張に行かせて頂いていました。
お客さまは、50代の男性で脳梗塞で倒れられて、現在も療養中です。
かなりリハビリなどしながらの週1回のメンテでしたが、ハンドリラクゼーションと側臥位の緩和ケアトリートメントで麻痺していた手先が3ヶ月で5指の独立を果たしました。とても喜んでられました。
もどかしいトークコミュニケーションも3ヶ月で意味疎通がわかりやすくなりご本人の笑顔が増えました。
私よりも少し上くらいの年齢の方だったので、ひとごとではない感じです。
そんな施術中に流した音楽などについて語っています。
芳香療法と音楽療法が、脳幹に刺激を与えるため、
代替療法として適切だと症例なども出されてるようです。
脳血管障害の場合、香りで海馬を刺激し(脳にある海馬という部分)
同時に音楽で側頭部に刺激を与えるやり方で治療されているところもあります。
ただし、海外では多いですが、日本ではまだ7ヶ所くらいなんですって。
海馬は、短い最近の記憶、側頭部は古い記憶に対応しているそうで、
古い記憶は、手を動かしたり、昔からしていることを思い出していく可能性があるので、
芳香療法と、音楽療法を併用されているようです。
緩和ケアトリートメントでは、アロマの精油を使用しております。
それについては、疾病により異なるので、ここで書くことは出来ないですが、
香りは脳に信号が直接行くので、とっても有効な手段ですよね。
今日は音楽療法について少し調べてみました。
その中でも音楽は、オルゴールがいいそうですよ。
音楽療法と一口にいっても、世間にはいろんな音楽があります。
数字で言うと、3.75ヘルツから高周波20万ヘルツ
脳幹と視床下部の血流を回復して心身の恒常性を取り戻すということなんです。
脳幹・視床下部は心臓と肺をコントロールして、
神経、臓器、代謝、体温調整などを司る脳の生命中枢。
自然治癒力の機能を改善して、病気を根本から改善し、
病気に掛からない予防医療として期待されています。
と、いうことは、たぶん他の病気にも作用するんじゃないかなって思うのです。
世間には、α波を出してくれる音楽や、ストレスを軽減してくれる、
不眠に効くとか・・で、いろいろとリラクゼーションCDや音源など出ていますが、オルゴールに限らなくてもいいのではないか。。などと考えるのです。
そしたら、ちゃんと答えがありましたよーー。
オルゴールの周波数は上記の通りなんですけど、
人間の耳では聞こえない高周波と低周波の響きが、
脳幹を振動させ、脳幹と視床下部の血流を促進する
ということなんですね。
CDなどの人工的な音源は人間の耳で感知できるのが、20~2万ヘルツまでらしいのです。
オルゴール療法と言ってもCDのオルゴールでは、
人口の音なので、この周波数が限界なんではないでしょうか?
と、いいつつ、それでもリラックスは出来ます。
オルゴール療法を推進、研究されている日本オルゴール療法研究所所長の佐伯吉捷氏がオルゴール療法による心身の活性化のメカニズムを解説されています。
HPはこちら
今のところ、72弁のオルゴールについて症例がたくさん出ているみたいですが、オーケストラやパイプオルガンにも高周波と低周波がでているものがあるようです。ただし、太鼓とピアノには高周波がありません、バイオリンは低周波がないそうで・・・・でも、フルートとピアノ、弦楽四重奏などの組み合せだと
超低周波と超高周波の両方の音が出ているらしいです。
だから、オーケストラの演奏になるといいということがわかっているんですね。
主にオルゴール療法で症例の結果がでているものは、
リウマチ、脳梗塞、アルツハイマー、冷え性、うつ病など、
およそ120~130種類の病気に対し、5000件以上の回復例が報告されているそうです。
まだまだ可能性は広がりそうですね。
人口音ですが、私もモバイルサウンドエンジニアだったんですが、
コンピューターでオルゴールを作って着信メロディを制作していた頃が懐かしいです。オルゴールという音色がいいのではなく、楽曲のアレンジ、ハーモニーが美しくなければ癒されません。
実は音楽にとってもうるさい・・私であります。
それから、悲しすぎるメロディもよくないようです。気分が落ちてしまうからですよね。明るい曲を選ぶのがいいですね。クラシックでは、バッハのカノンとかが症例に上がってました。繰り返しからなる楽曲がいいのだそうです。